気まぐれ猫魂。

抗がん剤をやめる理由

2012/06/26
抗がん剤治療
気がつけば、1回目の抗がん剤治療をしたのが3月25日
あれから3カ月が経ったのでした。
ということは、転移のあった右腋窩リンパ節を切除したのがその前日3月24日だから、
それからも3カ月と少し過ぎたことになります。

そう、猫の乳がんで転移のあった腋窩リンパ節切除手術後
生存期間中央値は、3カ月。

ぱちぱちぱち。おかげさまで、平均期間は超えましたー。(^o^)

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今朝のカリさんです。目つきしっかり、どんな意地悪しようか思案中って感じ。( ´艸`)

実は、ここ最近、カリカリ好きが復活しているカリさん、
がん細胞は炭水化物(ブドウ糖)を好むということで、
できる限り炭水化物少なめの食事にしていたんだけれど、なんというか、
ここまで来たら食べたいものを食べさせてあげようって気持ちにもなりまして、
カリカリを多めにあげるようにしてるんですよ。

ところがカリさん、穀類ゼロだとかちょっと高級なカリカリはあまり好きではなく、
コスト優先?で小麦やら穀類やらでかさ上げしてるんじゃないかとおぼしき
肉類も家禽類などと曖昧に記すロイヤルカナンのカリカリがお好みなので、
かなり不本意なんですがロイカを多めにあげていて。しかもおねだりにまで来る始末で。
食欲旺盛なのはいいんだけど、悩ましい。(^-^;
穀類少なめながら食いつきのよい、お奨めのカリカリってないですかねぇ。


いうことで、今日の本題に入ります。
本日もまた長文なんで、よろしければお時間のある時にご覧いただければと。( ´▽`)


残すところ1サイクルまできていた抗がん剤治療をやめることにした理由、
それは、けっして院長が前回事前の血液検査を忘れたからではなく、
そのことをなれなれしいタメ口で言いつくろったからでもなく( ̄ー ̄;)、
つまり、院長の対応がどうこうというのが動機ではありません。

確かに、抗がん剤治療中にリンパ節転移の腫瘍がみつかって
抗がん剤が効いてないんじゃないかという私の疑問に、
経験則からの「この子には効いている」という感覚的な説明だけだったのは
抗がん剤を続けることを逡巡させる動機になってるし、
それに伴って、院長の抗がん剤治療に対する私の信頼感が薄れたのも事実、
そして彼の社会性に欠ける甘えた態度ってのもどうしても好きになれないけれど( ´△`) 、

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ロック「 管理人、ボクが甘えた態度すると喜ぶのになぁ 社会性あるからかな 」

それだけならば、他の病院で残り1サイクルの抗がん剤治療をやればいいわけです。
でも、転院したとしても、今は、抗がん剤をやるつもりはありません。

結局、がん関連の書籍をいろいろと読んできた中で、
最近読んだ下に紹介する本が、抗がん剤やめようという決断の決め手となったんです。



まず、決め手につながった1冊目。

120625seitosinonazo_book.jpg 文藝春秋 2010/12

この本は、著者の立花隆が、2007年に受けた膀胱がんの手術までの様子を
2008年「文藝春秋」に4回にわたり執筆した内容と、
その手術の様子やその後の経過、さらに世界のがん権威への取材内容の映像記録を
放送した2009年11月のNHKスペシャル「立花隆思索ドキュメント がん生と死の謎に挑む」
並びに、同年12月のBS特集でシリーズ放送された「立花隆 人類はがんを克服できるのか」
の3回の内容をベースにして1冊にまとめた「がんの本質」に迫ろうとする本。
東大と官僚が一番と信じて疑ってないような立花隆は好きではないのだけれど( ̄∀ ̄||)、
がんとは何かについて、シロウトにもわかりやすくまとめられています。

一応、著書の内容をより理解しやすくするためにと、
NHKスペシャル「立花隆思索ドキュメント がん生と死の謎に挑む」の方のDVDが
ついてます。が、私は図書館で借りたので、DVDはついていなかったけれど(苦笑)、
たまたま、この放送はオンエア時に全て見ていたので、概要はおぼろげに覚えていて。
けれど、見ていなくても本だけでも十分理解できる内容かと思います。

第一章が、がん 生と死の謎に挑む で、この本のコアの部分、
第二章は「僕はがんを手術した」で、文藝春秋誌に掲載したものの二部構成。
本の画像をクリックしてなか見!検索をみてもらうと
その目次でもって、内容が概観できるのですが、
なんといっても、私が最も衝撃を受けたのが、
第一章71ページからの 抗がん剤は毒 というコンテンツ。

以前から、抗がん剤が劇薬であり毒でもあるということは知っていました。
それでも、抗がん剤によってがんが実際に縮小したり、延命が期待できるから、
私の周囲含む多数のがん患者は、毒性の出現である副作用に耐えながらも、
抗がん剤治療を行っているわけです。
それにほとんどの医者は、必ず抗がん剤治療を勧めますし。

ころが。
そんな医者たちが、本音では抗がん剤について、こんな風に思っていたのか!
ってビックリするようなことが、ここに書かれていたんですわ。

内容を簡単にまとめると、(p72〜p74)

立花隆が、一般市民向けのがん関係のシンポジウムに招かれて講演した時のこと。
彼以外の講演者は、いわゆる名医と呼ばれる先生方だったそうで、
そんな名医たちと昼休みに控え室で雑談していたら、いつのまにか抗がん剤の話になったと。
すると名医と言われる先生方みんなが、次々に具体的な抗がん剤の名前を出して
それらがどれほど効かないかを話し始めたと。Σ(゚Д゚|||)
「結局、抗がん剤で治るがんなんて、実際にはありゃせんのですよ」と大御所の先生が
まとめるように言うと、他の先生方もその通りと頷いたので、
立花隆が、それじゃ「患者よ、がんと闘うな」で近藤誠さんが言ってたことは
正しいってことか?と問うと、大御所の先生はあっさりと
「そうですよ。そんなことみんな知っていますよ」と言ったと・・・。|li (OдO`) il||


ショックでしょう・・?
いやはや、コトバにならないほどの衝撃に、
すぐに、近藤誠先生の本を検索しましたよ。(あくまでも図書館利用 (^-^;)

昔、「患者よ、がんと闘うな」が売れていた時には、
本の概要は知っていたものの、どうせセンセーショナルな話題づくりで
本を売ろうって魂胆なんだろうってな風にしか見てなくて読んでなかったんですが、
去年の「文藝春秋」新年号に掲載された氏の「抗がん剤は効かない」が話題となって
なにやら「週刊文春」誌上で専門家の反論と近藤先生の再反論が掲載されたりという現象は
知っていたんで、そのあたりの本があれば・・・と検索。


で、これを借りたんです。

120625kouganzaiwakikanai-book.jpg 文藝春秋 2011/05

こちらも画像をクリックして"なか見検索"をみると、目次で内容が概観できます。
また、立ち読みで、前書きが読めるので、この本の意図が簡単にわかりますよ。

内容は、「抗がん剤は効かない」なぜ言い切れるのか、という立証
考えられうるさまざまな視点から、データを元に分析して説明したものといえます。

帯にいたっては「延命効果はない。あるのは過酷な毒性だけだ!」ですからねぇ。挑発的です。
しかも、上で紹介した立花隆の著書の中で、名医と言われる先生方が
そんな近藤先生の主張をあっさりと認めているというお墨付きもある。

それにしても、なぜ効果がないとわかっていながら抗がん剤治療が進められてるかなんですが、
これがねぇ、原発利権構造と一緒のようなんですわ。
官僚と製薬メーカーと病院・医者による抗がん剤利権ワールドですよ。
ほんとにこの国はいったいどうなってるんでしょう。。。

ともかくこの内容、現在抗がん剤治療中あるいは過去に治療した方と家族にとっては
打ちのめされるほどショッキングであることには違いないです。
でも、日本人の2人に1人はがんになり、3人にひとりはがんで死ぬと言われる今、
この内容をどう解釈するかは人それぞれでしょうけれど、情報は多ければ多い程いいし、
今の"命より金"の価値観がはびこる世の中で、自分の身は自分で守るためにも、
情報武装しておくに越したことありません。

もちろん、人間のがんについて書かれていますが、
がんは、小さいほ乳類から恐竜まで地球上のすべての多細胞動物にあるというし、
犬や猫に投与されている抗がん剤は、人間に使われるものと同じですから、
細部に違いはあるにせよ、抗がん剤による影響はほぼ同じとみていいんじゃないでしょうか。


というわけで、この2冊を読んでいろんな意味で愕然としながら、
そこに書かれていた内容とこれまでのカリの診察内容と結果を照らしつつ、
そして今のカリの状態をみて、冷静に決めたんですわ、
抗がん剤はやめておこう、と。


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ロック「 管理人が、なんか決意したみたいやで 」


カリは今、元気です。抗がん剤5回もやったけど、元気です。
それは抗がん剤をやったから元気でいられてるのか、
抗がん剤をやらなくても元気でいられるのか、実際のところわからないけれど、
とにかくカリは、転移腋窩リンパ節切除後の生存期間中央値を超えてなお、元気なんです。

抗がん剤が効いているとしても、正常細胞もその毒性で叩かれています。
そして、抗がん剤の効果の方は、積み上げではなく1回ごとの効果だけれど、
毒性の方は蓄積されるんです。

そして何より、抗がん剤治療を続けても、残念ながら完治することはないんです。


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ロック「 怒鳴りまくる怖い医者に注射されるん、もう終わりやて。よかったな 」


そんなわけで、次回の抗がん剤治療は、やめることにします。



himeojigi.gif 抗がん剤をやめてがんばるカリに、応援よろしくお願いします。
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